ルイ・ヴィトンの歴史は、今から遡ること約180年、1821年から始まります。
その年に、創業者ルイ・ヴィトンは、フランスのアンシェイという地に生まれました。
粉屋を営む家庭で育ちましたが、折り合いがあわず、1835年、ルイ・ヴィトンが14歳の時、少しのお金を持って家出したと言われています。
その後徒歩でパリへと向かい、1837年、様々な仕事をしながら、2年間で念願のパリへ到着しました。
パリまでの400kmの道のりの中で、荷造り用木箱の製造職人の見習いとして修業しています。
1854年、世界初の旅行カバン専門店を設立しました。これが最初のルイ・ヴィトンです。
この頃は輸送機関が発達していた時代だったので、平らなトランクを開発しました。従来型が丸いトランクであったのですが、積み上げることの出来る平らなトランクを作ったのです。
初めてのトランクは、革より軽い無地のグレーのコットン素材が使用され、防水加工が施されていました。
グリ・トリアノン・キャンバスと言うもので、当時爆発的な人気になりました。
1860年、生産が追いつかず、工場を拡大し移転します。パリ郊外のアニエール市には現在も工場があります。
1880年、ジョルジュ・ヴィトンが2代目に就任します。
1883年、後に3代目となるガストン・ヴィトンがこの年に誕生します。
1888年にはダミエ・キャンバスを発表します。
ダミエ・キャンバスは、世界で初めて登録商標された商品でした。表面にブランド名を表示した点も世界で初めてでした。
このダミエ・ラインは、1996年に再度復活し、現在も販売されている人気商品です。
1892年、この年、創業者のルイ・ヴィトンが死去します。
1894年、ベトナムでルイ・ヴィトンの製品が販売されアジアに進出します。
1896年には、ルイ・ヴィトンのイニシャル(LV)のロゴや、星、花を組み合わせた模様が開発されました。
これがモノグラム・キャンバスです。モノグラム・キャンバスは日本の家紋から来たとも言われています。
1901年はモノグラム初のバッグが登場しました。それがスティーマーバッグです。
この年以降より、自動車用トランク、飛行機用トランク、船旅用トランクなど、続々と製品展開を始めます。
1924年はキーポルを発表しました。現在のスピーディ、ドーヴィルなどの原型です。
1959年は3代目にあたるガストン・ヴィトンがモノグラムの素材、「トアル地」を発表しました。木綿地に特殊なコーティングが施された素材で、現在メイン素材で使われているものです。この開発よりソフトタイプのバッグの製作が可能となります。
1981年はルイ・ヴィトン・ジャパンが設立されます。この設立がきっかけで、その後日本でも大ブレイクします。
1985年はエピラインを発表します。
1987年はモエ・ヘネシー社と合併、ルイヴィトン・モエヘネシーグループに社名変更します。最高経営責任者には、ファッション界の法王と呼ばれるベルナール・アルノーが就任し、ルイヴィトンの躍進劇が続きます。
1997年にはデザイナーであるマーク・ジェイコブスを起用し、それを契機に、モノグラム・ヴェルニラインの発表やプレタポルテ進出など、今までになかった大きな衝撃を与え、ルイ・ヴィトンのイメージが一新されます。同時に靴製品の分野へも展開します。
2000年はマイクロモノグラムラインを発表します。
2001年は形や色の面で多様化が進み。グラフィティラインが登場します。
2003年はヴェルニ、モノグラム・サテン、メンズラインではヴォヤージュ・ミニラインなども登場し、ルイ・ヴィトンの躍進は今も継続しており、特に日本人に愛されるブランド商品を数多く生み出しています。
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